RTOS
(Rial Time OS)
リアルタイムOSの略記。決められた時間内に確実に処理を完了させることが求められるシステム向けのOS。組込みシステムで採用され、産業用機器、自動車、医療機器などに使われている。リアルタイムとは、常に厳格な時間制約のもとでタスクを実行して、イベント発生時に遅延なく応答することを保証することである(応答性が高い、と表現される)。タスクの実行に必要な時間を予測でき、安定した結果を必ず得ることができる(予測可能である、と表現される)。
その特長を汎用OS(WindowsやLinux)と比較すると以下になる。
項目 : RTOS / 汎用OS
目的 : 厳密な時間制約のある処理の確実な実行 / システム全体の効率的な運用、多機能性の実現
応答性 : 予測可能で高い応答性 / 負荷によって変動する可能性がある
用途 : ロボット、自動車、医療機器など / PC、サーバ、携帯端末(スマホなど)など
RTOSと汎用OSはそれぞれに利点と欠点がある。ICEなどのデバッガの先端メーカ(尖った技術企業)である京都マイクロコンピュータはCPUごとにRTOSとLinuxを使うダブルOSを提案している。同社のRTOS商品名は「Solid」(ソリッド)で、2025年10月にVer 5.1がリリースされている。
RTOSの概念は1960年代初頭に米国でIBMなどが製品化している。日本では1980年代に東京大学の坂村健教授が主導したTRONプロジェクトがある。坂村教授は著名なTRON創始者の一人といえる。
RTOS(アール トス)はOSだが、TOSシリーズは菊水電子工業の安全関連試験機器の名称である(形名の頭をTOSにしているので「トス」シリーズと呼ばれるが、この文字列に意味はない)。RTOSはICE、TOSは安全規格測定器の関連用語である。同じトスという読み方なので、計測器村以外の初心者には同類の用語に思えるかもしれない。
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