PCIアナライザ
PCIバスアナライザの略称。ほかにPCIバスアナ、PCIアナなどの略称もある。プロトコルアナライザ(プロアナ)の1種。PCI(peripheral component interconnect)とはその名のとおり、PC内部の部品間をつないでいるバス規格のこと。従来のISA(イーサ)バスにかわり標準規格として普及した。規格の作成はインテルが主導するPCI SIG(Special Interest Group)によって策定される。PCIのプロトコルを確認・検証する解析器がPCIバスアナライザ。PCI規格は時代とともに次々と新しい規格が生まれ、いくつもの種類(規格名、バージョン)がある(「PCI Express 3.0」や「PCI Express Gen5」など)。
新しい規格に対応した、新しいPCIバスアナライザが次々と登場する。アナライザのハードウェア自体を新規購入していたらユーザはたまったものではないので、計測器メーカもソフトウェアのアップグレードで新しい規格になるべく対応し、対応しきれなくなると新しいモデル(ハードウェア)を発売している。そのため、PCIバスアナライザを購入したユーザは保守契約(ソフトウェアのアップグレード契約)をメーカから推奨される。MPUの王者インテルの戦略によって登場するPCの伝送規格に各半導体、部品、装置メーカは追従するために、最新のPCIアナライザが活用されている。
高速のプロトコルアナライザは現在はバスアナライザが主流だが、世界的に主要計測器メーカではなくバスアナ専業メーカがつくっている。プロアナのトップベンダだった国産の安藤電気は2000年代に撤退、キーサイト・テクノロジーもラインアップがなくなり、一時期ロジックアナライザでバスアナライザ機能をPRしていたが、今はしていない(※)。バスアナライザは海外メーカが主力で、以前は老舗の東陽テクニカがICEと共に多く取り扱っていたが現在は減ってしまった。PCIに限らずバスアナライザはM&Aによって、現在はテレダイン・レクロイ(旧レクロイ)が多くのラインアップを揃えている。ただし、海外メーカはM&Aが激しく、規格が普及しきるとアナライザの需要は激減するので、バスアナライザが現在の状態で続くかどうかはわからない。ソフトウェアシミュレーションなどによって測定器(ハードウェア)需要が激減することもある。
(※) キーサイト・テクノロジーは2023年のKeysight WorldにPCIe5.0のプロアナを出展した(2024年も展示している)。プロアナは撤退していたが、PCIeの最新規格は高速で同社の高周波技術が生かせることや、インテルがお得意様であることなどが背景にあると思われる。ユーザは限定され、寿命も長くない製品である。同社がPCIアナライザを継続してラインアップするかはわからない。
計測器情報:PCIアナライザの関連製品例

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