計測関連用語集

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詳細説明

NFOH

読み方:

えぬえふおーえっち

カテゴリー:

#伝送/交換装置用測定器

NTTに交換機を納品する大手通信機メーカ4社を呼称する略記。電電ファミリーを象徴することば。固定電話が通信手段の主力だった時代は、交換機が電話網の中枢を担っていた。固定電話の加入者が減り、ルータサーバが交換機の代わりになるIP網の普及によって、現在のNFOHはNTTに交換機を新規に納入していない。
N(日本電気、NEC)、F(富士通)、O(沖電気工業、OKI)、H(日立製作所)。会社名の順番には意味があり、NとFが一番目、Oが三番目でHが最後。これは電電公社(現NTT)の発注規模の順番といわれている。基幹通信網は伝送交換と呼ばれ、交換機と並ぶ伝送装置はNEC、富士通、日立製作所が筆頭で、OKIはつくっていないが、交換機ではN、Fに次ぐ順位である。NTTは1993年に千葉市幕張新都心にNTT幕張ビルを竣工し、交換機の開発部門が入居した。京葉線海浜幕張駅の駅前に1990年に竣工した幕張テクノガーデンは23階建ての2棟のオフィスビルで、B棟23階はOKIの交換機開発部門が入居した。OKIは東京 芝浦の本社以外に、蕨(わらび)、本庄、高崎などの主に北関東に工場があり、技術者が勤務していたが、交換機の技術者は幕張の賃貸ビルで開発を行っていた。NTTからの交換機の新規発注がなくなり、現在の同社は交換機をつくっていない。
NECは1980年初頭に、千葉県我孫子市(茨城県との境)に我孫子事業場を建設し、本社がある港区 三田地区から、交換機技術者を異動した(伝送の玉川事業場と交換の我孫子事業場の体制になった)。富士通は本社がある川崎市 中原区に、本社敷地とは別にある中原ビルに交換機の開発部門があった(開発技術者の規模はNECの方が圧倒的に多かった印象が筆者はある)。富士通は北米での伝送装置の販売が多く、どちらかというと交換より伝送の開発部門が活況だった、というのが1990年代の筆者の感想である。日立製作所は家電やコンピュータなどの情報機器をつくる横浜事業所(神奈川県横浜市戸塚区)に、交換機の技術部門があった。
交換機は多くのマイクロプロセッサを搭載し、ハードウェアと同じくらいソフトウェアの比重が高く、開発にはICE(アイス)やロジックアナライザ(ロジアナ)などの組込みシステム用の開発ツール(計測器)が大変多く使用された。キーサイト・テクノロジーのロジアナ 16500シリーズのトップ顧客はNEC我孫子事業場といわれている。NECに比べると他3社のロジアナ使用台数は少なく、NECの開発陣容の大きさを伺わせる。2004年10月1日、日立製作所と日本電気の合弁によりアラクサラネットワークス株式会社(※)が設立する。NEC我孫子の交換機技術者の多くが日立 横浜事業所に移動した。つまり2000年代になるとNTT向けの交換機ビジネスは終息したといえる。

(※) アラクサラネットワークスは日立51%、NEC49%の資本比率で基幹系ルータ/スイッチ製品をラインアップしてきたが、2021年にネットワークセキュリティソリューション大手のフォーティネット(Fortinet, Inc.)が株主に加わった。「今後はFortinet, Inc.とNECが株主として事業を推進していく」旨がHPに掲載されている。フォーティネットは米国シリコンバレーのファイアーウォールの会社で、国内シェアは50%といわれる。フォーティネットジャパン合同会社は2024年の「CATVショー」(2024年7月18日、有楽町 東京国際フォーラム)に出展し、ブースにはFORTINETとAlaxalaの2つのロゴが掲載された。アラクサラネットワークスはネットワークのセキュリティ会社を株主にして、ネットワーク関連メーカとして生き残ろうとしていると思われる。

参考用語
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