MTDM
(Multimedia Time Division Multiplexer)マルチメディア時分割多重化装置。TDMは1本の回線で複数のデータを送るために開発された通信手法。デジタルデータやデジタル化された音声などを1つの伝送路を時間ごとに割り振って伝送する。1990年代に基幹通信網の使用料金がまだ高額だった頃、MTDMの導入によって企業の通信料金を安価にできる、とNEC、富士通、日立製作所、沖電気、大井電気などなどの通信装置各社が発売した。安藤電気にはAP-9216 MTDMアナライザという可搬型の計測器があった。新しい通信装置ができるとそれを試験する計測器が開発・発売された。だいたいは電電ファミリー(NTTの旧社名である日本電信電話公社の研究開発を製品化する、NTTの出入りメーカ、お抱え企業、下請けメーカ、をNTTのファミリー企業という意味でこう呼んだ)の大手通信計測器メーカであるアンリツと安藤電気が対応する計測器を開発した。