I/Q信号
(In-Phase/Quadrature-Phase signal)
I/Qを翻訳すると「同相/直交位相」。携帯電話など、 現在の無線通信で主流となっているデジタル方式では、I/Q信号やI/Q変調はもっとも基礎の概念である。I/QまたはIQという表記が使われる。信号をベクトル表示する場合、直交座標ではIとQの2成分で表現することができる。具体的な計測器ではデジタル信号発生器にIQ出力の機能があるモデルが、移動体通信関連測定器として使われている。I/Q信号の信号発生器はI/Q変調信号発生器やI/Qジェネレータと呼ばれる。
IQだと知能指数(Intelligence Quotient)の意味もあるため、本解説ではタイトルを「I/Q信号」にしている。
計測器メーカの資料ではIQ(またはI/Q)は以下のように使われている。
・デジタルIQ信号発生器(Digital IQ Signal Genelator)VB2000(横河技報2000年Vol.44)
・I/Q変調信号発生器R&S®AFQ100B (ローデ・シュワルツのホームページ)
・RF信号発生器MSG703によるIQ変調(マイクロニクスのホームページ)
・IQフォーマットは他のアナログ変調やデジタル変調よりも多くの情報を伝送でき・・(テクトロニクス「信号発生器のすべて」より)
・802.11axアナログベースバンドIQテストソリューション(キーサイト・テクノロジーのホームページ)