計測関連用語集

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詳細説明

FFTアナライザ

読み方:

えふえふてぃーあならいざ

カテゴリー:

#FFTアナライザ

(FFT analyzer)
信号波形を高速フーリエ変換(FFT)の手法で、横軸を周波数、縦軸をレベルとして表示する測定器。フーリエ変換は時間の関数を周波数の関数に変換する数学の理論。デジタルの演算手法であるFFTを使いスペクトラムアナライザ(スペアナ)の様な周波数ドメイン(周波数軸での分布を測定する)の計測器。日本では小野測器が有名で1980年頃から製品化された。
主に音響・振動などの低周波数信号の解析に使用される。周波数成分ごとのパワーを測定する測定器だが、スペアナとは原理も用途も異なる。FFTアナライザはDC~100kHz程度の周波数解析が得意。スペアナはDCから測定可能な機種はほとんど無く低周波は苦手、RF帯域の周波数測定に使われる。
FFTアナライザはベンチトップポータブルのモデル(いわゆるスタンドアロン)だけでなく、最近はPC接続型の多機能計測器、データ収集&解析器のモデルも増えている。そのようなモデルでは振動測定など環境計測のリオンや、音響計測器のHBK(旧Bruel&Kjaer、B&K、ブリュエルケアー)もデータ集録機能に特長を持ったFFTアナライザ製品をつくっている。つまりFFTアナライザのアプリである振動解析に、振動計のリオンや、音響測定器のB&Kが、データ集録機器として小野測器のFFTアナライザと競合する製品群をつくっている。FFTアナライザ、振動計測、騒音計、音響測定器、データ集録機器(たとえばデータロガー)などは似た位置関係にあるカテゴリー(機種群)といえる。
自動車の評価機器をラインアップするエー・アンド・デイには「車載用振動・騒音解析測定器」があり、実態はFFTアナライザである。

参考記事
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