ESEC
(Embedded Systems Expo & Conference)
リードエグジビションジャパン株式会社(2021年7月15日に社名をRX Japan株式会社に変更)が主催する「組込みシステム開発技術展」の略称。1998年に第1回が開催され、翌年以降、毎年春に東京ビッグサイトを中心に開催された。2019年までESECという名称で開催された。以下の記録がネットに残っている。
・第4回組込みシステム開発技術展 ESEC(Embedded Systems Expo & Conference in Tokyo 2001) 2001年6月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイト、主催:リードエグジビションジャパン(株)
・2002年6月26日(水)~28(金)開催の第5回はCQ出版の月刊誌「Interface(インターフェース)」が取材し、Show reportを掲載。
・第17回組込みシステム開発技術展(ESEC)、2014年5月14日(水)~16日(金)、東京ビッグサイト
・第22回組込みシステム開発技術展‐ESEC2019(2019 Japan IT Week春 前期 内)、2019年4月10日(水)~12日(金)、東京ビックサイト
・2017年には「第1回 関西組込みシステム開発技術展」 、2019年10月には「第1回 組込みシステム開発技術展 秋」などの派生イベントが始まる。
2019年末に中国発で世界に蔓延した新型コロナウイルスの影響で、日本では2020年2月頃から大型展示会の中止が始まった。2020年4月6日~8日に計画していたESECは延期になった。2020年から名称を「IoT・エッジコンピューティング EXPO」に変更し、「Japan IT Week」の一部として継続。2025年4月に東京ビッグサイトで行われた春展に続き、2026年は2月(名古屋)、4月(春展)、10月(秋展)、11月(関西展)が予定されている(2025年12月現在)。
2000年代のESECにはデバッガのICE(マイコン開発支援装置、アイス)多く出展された。フルICEからJTAG (
ジェイタグ)に主力が移行し、ロジックアナライザもミックスドシグナルオシロスコープにその座を譲っていった。ミドルクラスのオシロスコープが周波数帯域 500MHzから1GHzモデルが目立ち始めたのも2000年代である。現在の大画面・薄型モデルの走りであるテクトロニクスのDPO 4000シリーズは2005年の発売である。組込み機器開発の主流が1GHzになったわけではないが、2000年代のESECはJTAGやMSO など、時代の最先端の潮流を体感できるイベントだった。計測器レンタルの横河レンタ・リース(株)は中古計測器を展示して即売会を行っている。
2020年以降(アフターコロナ)は、ESECよりもEdge Tech+の方が組込みシステムの展示会という印象が強い(筆者の感想)。
この業界では「組み込み」ではなく「組込み」である。一般には「組み込み」という表記が多いが、ICE関係者はもっぱら「組込み」である。ESECは「組込みシステム開発技術展」、Edge Tech+の主催は「組込みシステム技術協会」である。レーザーとレーザのように2団体がある(※)わけではないが、TechEyesOnlineの記事では一般的な「組み込み」、用語集ではカテゴリー「ICE/エミュレータ」の用語解説なので業界団体・イベント名に準じて「組込み」にしている。組み込みと組込みのどちらを使うかで、その人の組込み市場との距離感がわかってしまうと筆者は思う。
(※) 一般社団法人レーザー学会(1973年「レーザー懇談会」発足、1979年「社団法人レーザー学会」設立。レーザーの学術研究を専門とする学会)とレーザ協会(1972年に「レーザ加工研究会」として設立)がある。

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