EOS
(End Of Support)
「サポート終了」を示す略記。計測器は販売終了(生産終了)してから数年間は修理などのサポートを受け付けるが、内部の部品などが入手できなくなるとEOS(サポート終了)を宣言して、修理や校正などの受付を終了する。販売終了後、いつ(何年後に)EOSになるかは、メーカやモデルによって異なる。メーカによって表現はEOSや「サポート終了」、「修理・校正の受付は終了」など、様々だが、計測器メーカはEOSという表現を好んで使用している。
横河計測のディジタル圧力計(マノメータ)MT200シリーズは2001年にリリースされ、2019年に後継(現役)モデルのMT300シリーズが発売されるまで生産されたが、2024年9月にEOSになっている。このケースでは後継モデルの発売5年後にEOSとなった(以下の参考記事に図がある)。
新製品として販売された年月はメーカのニュースリリースやメディア各社のプレスリリースなどで記憶に残るが、生産(販売)終了の時期はそれほど記憶に残らない。ましてやEOSの年月はほとんど知られることはない。ただしこれら(販売終了年月とサポート終了年月)は計測器ユーザの資産管理部門にとっては重要な情報である。計測器ユーザに情報提供を行うことを主眼にしているTechEyesOnlineでは、各計測器の詳細ページに販売状況とサポート状況の項目があり、情報更新に汗を流して取り組んでいるが、リアルタイムに精度をあげることは容易ではない。
一般にはEOSは次のように多くの意味の略記である。Electronic Ordering System(電子発注システム)、End of Sales(販売終了)、 Epic Online Services(クロスプラットフォームゲームサービス。Electronic Ordering Systemは、商品の発注をコンピュータと通信機器を使って企業間でオンラインで行うシステム。End of Salesは販売終了(生産終了、製造中止)のこと。Epic Online Servicesは、ゲーム開発に使うクロスプラットフォームゲームサービスのセットのこと。
最も有名なEOSは、キヤノンのレンズ交換式カメラEOS(イオス)。交換レンズなどの様々なアクセサリがあるEOS SYSTEMは、2022年3月に誕生35周年を迎えた。