EMS
3つの意味がある。
1.Electro Magnetic Susceptibility の略。電磁感受性(電磁妨害耐量)のこと。日本語では「電磁気妨害感受」だが、EMSと呼称されることが多い。別名:イミュニティ(immunity) 。外からの電磁気に対する耐性のこと。EMC分野の用語。
2.Electronics Manufacturing Serviceの略。電子機器の受託生産を行う企業を指す。パソコンやスマートフォン、半導体チップなどの製造で良く使われる。半導体受託生産では台湾のTSMC
が世界No1シェア(推定50%以上)といわれる。半導体の設計や開発は行わず、生産に特化するメーカーのことを「ファウンドリ」と呼ぶ。逆に生産を外部委託して開発・設計に特化するメーカを「ファブレス」という。半導体の製造には最先端の機器が必要になり、多額の資金が必要なため、R&Dと生産・製造を分離した分業が進んでいる。
3.Energy Management Systemの略。工場やビルなどの、施設のエネルギー使用状況を把握し、最適なエネルギー利用になるように支援するシステム。「電力監視」や「エネルギーの見える化」とも呼ばれる。最近の温暖化対策(ゼロエミッション)やエネルギー需要の激変(2022年、ロシアのウクライナ侵攻)によって、各工場ではエネルギー・マネージメント・システムの導入が広がっている。