計測関連用語集

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詳細説明

AC/DC電流プローブ

読み方:

えーしーでぃーしーでんりゅうぷろーぶ

カテゴリー:

#電圧・電流・電力測定器 #オシロスコープ

(AC/DC current probe)
電流プローブの中でDCからACまで測定できる(DC/AC両用の)プローブトランス変流器として使って交流電流を検出するAC電流プローブに、ホール素子などの能動部品を追加してDCも測定できるようにしている。AC電流プローブほど構造が単純ではなく、能動素子への電源供給が必要になるが、低い周波数を含むDCから測定できるので、正確な電流波形を測定できる。メーカによって品名は「DC/AC電流プローブ」もある。
オシロスコープの一般的な電流プローブとして使われ、各オシロスコープメーカがラインアップしている。AC/DC電流プローブ用の専用の電源を別筐体で用意したり、オシロスコープ本体から電流プローブに電源を供給したりするなど、各メーカが工夫をしている。電流プローブの構造は、トランス部分がスライドして測定対象の導線を挟み込む、クランプの1種なので、クランプ製品(、クランプセンサや、クランプ電流計)をつくる多くの現場測定器メーカもラインアップしている。日置電機マルチ計測器、ユーディーアールなどはモデルが多い。各社とも測定器側をBNCコネクタにしてオシロスコープに直結できる電流プローブのモデルがある。
オシロスコープは電圧を測定するので、電流プローブをつないでも表示は電圧である。電流プローブには電圧と電流の換算表があり、測定者は表示波形から電流値を計算する。現在のオシロスコープは各社独自のプローブ・インタフェースを持ち、ミドルクラス以上では入力は単純なBNCコネクタではなくなっている。プローブをオシロスコープにつなぐと、オシロスコープはプローブのモデルを自動的に認識する。電源供給や電圧/電流の換算を自動で行い、電流プローブを使っているチャンネルは電流表示になる。アクティブプローブやAC/DC電流プローブには電源が別途必要なこともあり、この2種類のプローブはオシロスコープとプローブを同一メーカで揃えるほうが使い勝手が良いので、同一メーカでの使用例が圧倒的に多い。
AC/DC電流プローブはオシロスコープ以外に、電流計メモリレコーダマルチメータ(DMMなど)ににも使用され、幅広く「電圧・電流の測定器のアクセサリ」になっている。
能動素子を使用しているのでアクティブプローブに分類されるが、アクティブプローブというと通常は電圧プローブを指していることが多いので、「アクティブ(能動)型の電流プローブ」とも説明されている。

参考記事
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