100BASE-T1
車載Ethernetの規格の1つ。最大1M bps(ビット/秒)のCANに対して、100倍以上の100Mbpsでデータ伝送が行われる。IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アイトリプルイー)は10BASE-T1、1000BASE-T1も規格化している。10BASE-Tはツイストペアケーブルを使ったLANの規格、1000BASE-TはギガビットLANと呼ばれる高速のLAN規格の1つである。
無線・ブロードバンド通信向けの半導体デバイスメーカ(通信インフラ用半導体のファブレス大手)として世界的に有名なBroadcom(ブロードコム)は、2011年にBroadR-Reach(ブローダーリーチ)と呼ばれる規格や製品を発表した(通信規格として普及したイーサネットを自動車向けに改良した)。後にこれを標準化した100BASE-T1が規格化され(2015年、IEEE 802.3bw)、イーサネット(Ethernet)を自動車の社内に導入した「車載Ethernet」と呼ばれる規格になった。