高調波電流
(harmonic current)
一般に「高調波
」とは、ある周波数の信号の、整数倍の周波数の信号のことを指す(2倍の周波数の信号は2次高調波、3倍の周波数なら3次高調波、とn次高調波と呼ばれる)。電力供給システムでは商用周波数の整数倍の周波数成分を持つ正弦波を高調波と呼び、電源の品質に関する説明で良く使われる。
計測用電源の代表メーカである菊水電子工業の製品総合カタログ(電源・電子負荷に関する用語)には「高調波電流とは、商用電源ラインの負荷に流れる電流
で、基本波以外の周波数成分のこと」と説明されている。一般に基本波の整数倍という意味がある「高調波」は、無線通信(RF)から音響まで、電気の各分野で使われる幅広い概念であるが、「高調波電流というと、特に電源の分野を指す」という説明である。