計測関連用語集

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詳細説明

高加速寿命試験

読み方:

こうかそくじゅみょうしけん

カテゴリー:

#環境試験器

(high accelerated stress test、highly accelerated temperature and humidity stress test)
耐湿性試験の1種。プリント配線板や電子部品、材料などの信頼性評価は、恒温槽で温度や湿度を制御して行うのが一般的だが、試験槽を圧力容器にして温湿度に加えて圧力によって劣化を加速させる試験。HAST(highly accelerated stress test)と呼称されている(正確にはPCT:Pressure Cooker Test、プレッシャークッカー試験も含まれる)。「圧力(stress)で高加速させる(high accelerated)」試験だが、加速されるのは圧力ではなく寿命なので、「高加速圧力試験」ではなく「高加速寿命試験」と呼んでいる(なので、英語はhighly accelerated life testではない)。英語は圧力だが、日本語では寿命と表現している。英語のHASTは「高加速の圧力試験」だが、日本語は「高加速の寿命試験」である。オシロスコープのhigh definition(高精細、高解像度)が日本語では「高分解能」(英訳したらhigh resolution)と呼ばれるように(高分解能オシロスコープ)、英語の翻訳は意味(内容)によって日本語(熟語)がつくられる好例といえる。つまり、寿命の実体(圧力をかけること)を理解していないと高加速寿命試験が何なのかはわからない。
電子部品の高温高湿試験は40℃、90~95%RHで行われていたが(米国 MIL-STD-202など)、より高温の60~80℃にして湿度による劣化を加速させる試験が、1960年代中頃から実施されるようになり、1970年代になると結露が起こらない95%RH以下が提唱され、圧力容器での試験も行われるようになった。現在のHASTは130℃、85%RHの設定が多い(以下の参考記事が詳しい)。
メーカは平山製作所が老舗だが、環境試験器のトップベンダ、エスペックの商品名称は「高度加速寿命試験装置(HAST CHAMBER) EHSシリーズ」である。エスペックの品名は「高度加速」で、環境試験の試験場(受託試験ビジネスの会社)では「高速加速寿命試験」と記載しているケースもある。「高速加速」「高度加速」などの表記もあるが、「高加速」が一番多く使われる、一般表記である。

参考用語
参考記事
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