計測関連用語集

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詳細説明

騒音計

読み方:

そうおんけい

カテゴリー:

#物理量測定器

(sound level meter)
音の大きさ(パワー)をdB(デシベル)で表す測定器(特定計量器)。機械などが発する騒音の測定(環境騒音の評価)や防音設備の性能試験などに使用する。音は物理量だが、騒音は人間の耳が感じる心理物理量といえる。そのため騒音計には音の補正をする機能が備わっている。

音の大きさはdBだけでなく、周波数によっても感じ方が異なる。人間の聴覚特性に合わせて音圧を補正したA特性、C特性などの周波数重み付けを行い、騒音を評価している(A特性が一般的。補正しないZ特性もある)。短時間に変動する音に追従するF(Fast)特性、大きく平均した値を読み取るS(Slow)特性、衝撃音に対応するI(Impulse)特性、という時間重みづけもある。
特定の周波数帯域の音のレベルを評価するためのオクターブフィルタと呼ばれる機能が騒音計のオプションにある。ある周波数帯域の中心周波数に対して、その上限周波数が下限周波数のちょうど2倍(1オクターブ)またはその1/3の帯域で音を抜き出して、音圧レベルを測定する。人間の耳は、単一ではなく複雑な周波数成分が組み合わさった複合音を聞いている。オクターブフィルタを使うことで、騒音に含まれるどの周波数帯域の成分が大きいのかを詳細に把握することができる。「1/1・1/3オクターブフィルタ」などの名称のオプション製品があり、オクターブ分析と呼ばれている。

種類は、工場や事務所などの環境騒音測定などの一般的な測定に使われる「普通騒音計」と、研究・実験などの、詳細で高精度な測定に適した「精密騒音計」の2つがある。形状はマイクロホンと一体になった可搬型(ハンドヘルド)が多く、屋外での使用のための三脚や延長ケーブルなどのアクセサリがある。数か所の騒音を測定するための多点(多チャンネル)の騒音計もある(リオンには騒音計ユニット UN-14がある)。 ハンドヘルドの騒音計のマイクロホンに被せて、マイクロホンの校正をする小型機器にピストンホンがある。リオンは2023年4月改定「騒音障害防止のためのガイドライン」に対応した騒音ばく露計 NB-14を発売した。このように騒音計は法改正に準じて対応する測定器である。
測定した結果を取引や証明に使用するには、計量法で定められた検定に合格した、検定付き騒音計でないといけない。国内のJIS C 1509シリーズ、国際のIEC 61672などの規格が定められている。環境騒音の測定を受託で行うコンサル会社は、「検定付きの騒音計」を計測器レンタル会社から借用して使用することが多い。

環境計測の国産トップベンダ、リオンはラインアップが多い。小野測器もラインアップがあり、この2社は普通騒音計と精密騒音計の2つをつくっている。ほかに現場測定器の計測器メーカ(テストー(testo)カスタム、マザーツール、日置電機など)が普通騒音計をつくっている。株式会社アコーはマイクロホン、音響製品、振動製品に特化した計測器メーカで、普通騒音計がある。

一般に50dB以上で不快な騒音と感じ始め、50dB以下は静かな環境とされるが、個人差がある。
自動車の車検など、特定の用途に特化した騒音計の一種に「音量計」がある。音量計は騒音規制法に基づく測定器としては使用できない。

参考記事
計測器情報
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