超音波式リーク検知カメラ
(ultrasonic air leak detection camera)
空気漏れ(エアリーク)を可視化するカメラ。Honewell(ハネウェル)の「Search Sonic Imager(サーチソニックイメージャー)」の品名。少しわかりにくいが形名がSearch Sonic Imager(音のイメージを探索・追跡)、品名が「超音波式リーク検知カメラ」である。ガスや圧縮空気のリーク(漏れ)を高周波音の測定によって、正確な位置をピンポイントで特定する。各種ガスや気体のリーク検知だけでなく、コロナ放電の検知によって設備の劣化防止や保全作業を効率化することに使われる。
2017年頃にJFEアドバンテックは親会社のJFEと共同開発で、エアリークビューアー MK-750を開発した。これはまさに、前述の用途に使う世界初の超音波式リーク検知カメラだった。2019年に現場測定器の雄、フルークは産業用超音波カメラ ii900を開発する(TechEyesOnlineは2019年7月にフルークのマネージャーを取材して、製品紹介記事を掲載した)。このモデルはMK-750のサイズ・質量・形状などと比較すると、現場での作業がしやすい、使い勝手が良いモデルだった。JFEアドバンテックもii900とほとんど外観が似たMK-750STを2020年に発売。フルークも2020年にii900を改良した音響イメージャー ii910を発売した。ii900、ii910、MK-750ST、Search Sonic Imagerはほぼ同じ外観である。
測量機から測定器/計測器まで幅広く現場機器をレンタルする株式会社ソーキは上記3社のモデルを取り扱っている。2024年9月にはSearch Sonic Imagerの広告をだしている。
サーモグラフィの世界的トップブランドであるFLIR(日本法人:フリアーシステムズ)は音響カメラ Si124を2023年に発売した。このモデルは上3社の製品より小型・軽量である。サーモグラフィと超音波式リーク検知カメラはどちらも同じ現場で使われる製品のため、FLIRが参入したのは当然といえる。どちらも温度やエアリークという人間が目に見えない、感知できない場所を、画像で表示する計測器である。FLIR製品は日本の計測器メーカ(岩崎通信機やアンリツ)が販売店になっている。
Honewellは計装(工業計器)分野の機器をつくっていて、ガス検知器や流量計がある。フルーク製品(ii900/ii910)と同じものをつくれる要素技術を持ち、また市場(顧客)もつかんでいることからSearch Sonic Imagerで超音波式リーク検知カメラに参入したと推測される。
エアリークビューアー、サーチソニックイメージャー、音響イメージャー、産業用超音波カメラ、超音波式リーク検知カメラ、音響カメラ、これらは全部同じ製品の呼称である。一番わかりやすい名称は「超音波式空気漏れ(エアリーク)検知カメラ」であると筆者は思う。


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