補機
(auxiliary machine)
主機を稼動するために使われる機器のこと。自動車ではエンジンは主機でセルモータやラジエータは補機、発電施設では発電機やタービンは主機、ボイラやポンプなどは発電に直接関与しないので補機と総称される。周辺機器とほぼ同義である。
システムの主要な機能を担っている機器を主機と呼称(略称)し、主機を補う周辺機器を補機と呼称したのが語源と思われる。発電所などの機械設備で使われる専門用語である。auxiliary machineは日本語では「補助する機械」である。
主回路と補助回路
鉄道車両ではモータの制御をする主回路制御装置と、それに電源を供給するバッテリなどを、主回路という。それ以外は補助回路と呼ばれる。補助回路には、補助電源(モータ駆動以外の用途で使われる電源)、補助電源とつながる補助回路用バッテリ、照明、制御回路(ATSやブレーキなど)などである。
仕組みの根幹の装置(部位)を「主」(主機、主回路など)、主を補助する周辺機器を「補」(補機、補助回路など)という命名をしている。