耐電圧試験
(withstand voltage test)
耐圧試験ともいわれる。電気製品や部品が使用電圧に対して十分な絶縁耐力があるか、絶縁破壊をしないか、を確認する試験。定格電圧を超える高電圧をかけて、どの程度まで耐性があるかを確認することもある。機器が「定格電圧に対して安全な絶縁性能を持っている」ことを、「定格の10倍以上の高電圧を数分間印加して絶縁破壊が起こらない」ことで確認する。漏電や火災、感電の恐れがないことの検査で、安全規格の試験である。規格としてはIEC61010(IEC規格)、JIS C 1010(日本のJIS規格)、EN61010(欧州のEN規格)などがある。
計測用電源の大手 菊水電子工業は、安全規格関連の測定器として耐電圧試験器の標準品(カタログ品)を多くラインアップしている。現場測定器の雄、日置電機も品揃えを増やしていて、安全規格の改訂時期に合わせて製品を発売し、「最新規格の動向」セミナーを開催してPRしている。耐電圧試験器のカテゴリーは各メーカにより異なり、掲載(分類)されるタイトルは「障害試験器」や「安全機器」など様々。耐電圧試験器は「耐圧試験器」と呼ばれることもある。
耐電圧試験の対象は家庭用電化製品や産業用機械だけでなく、配電盤やハーネスもある。保護継電器試験器などの強電、受配電の現場測定器メーカ、双興電機製作所(SOUKOU)とムサシインテックも耐電圧試験装置をラインアップしている。こちらは菊水電子工業や日置電機よりよりも印加できる電圧が高く、試験器のサイズも大きい。双興電機は特注(顧客からのカスタマイズ)にも対応している(TechEyesOnlineのインタビュー記事が詳しい)。ワイヤーハーネス(複数の電線を束ねてコネクタでまとめた配線部品)の導通試験や耐電圧試験に特化した、ハーネステスタやハーネスチェッカなる名称の測定器もある。
つまり、家電から産業用の電気機器、配電盤から電子部品、ワイヤーハーネスまで幅広く耐電圧試験は行われる。また、試験器は電源や絶縁抵抗計の計測器メーカが手掛けていることが多い。
耐電圧試験を耐圧試験と呼ぶことは多いが、耐圧試験は電気の試験だけでなく、容器や配管の気密性を水や気体で確認する「物理的な圧力」の試験の場合もある。

.png)