耐候性試験
(weather resistance test)
自然環境による劣化を短時間で再現する試験。環境試験の内、振動試験などの機械的試験(※)以外の、温度、湿度、電圧、太陽光などの自然環境に対する耐性を調べる試験。候は天候などの自然環境を表している。耐候性とは「自然環境に対する耐性」の意味。恒温槽で設定する温度や湿度も、実際の使用環境は「広義の自然環境」という理解である。天候などによる温度上昇や低温、湿気、結露による水滴などなど、に対する商品の耐性、寿命を試験するという意味。
耐候性試験の種類は、まず温度試験の高温試験、低温試験、温度サイクル試験などがある。つぎに耐湿性試験(湿度を制御する試験)として高温高湿試験(THB含む)、温湿度サイクル試験、不飽和蒸気加圧試験(温度と湿度に加えて圧力をかける、HASTやPCTなどの高加速寿命試験)がある。冷熱衝撃装置を使う熱衝撃試験もある。パワー半導体で行われるパワーサイクル試験やV-t試験は温湿度よりも電圧印加に重点が置かれているが、電圧による発熱が伴うので、耐候性試験の範疇とみなされるが、意見の分かれるところである。
受託試験の会社には、耐候性試験とは「自然環境による劣化への耐性を短時間に評価するために、太陽光に近い人工光源を照射し、断続した水の噴射を行う試験」と説明しているケースもある。この場合、温湿度よりも太陽光や雨風に晒されることを想定している。耐候性の1種である耐光性(光に対する耐性)の試験には、アーク放電で紫外線を照射したり、キセノンランプをあてたりして、劣化を促進する試験もある。紫外線波長域に強いエネルギーを持つ光源(サンシャインカーボンアーク灯)を内蔵している、「サンシャインウェザーメータ」なる試験装置もある。SWOM(Sunshine Weather-O-Meter)は、屋外の環境条件を模倣して耐光性を評価する試験方法を指すことば。塗装などの評価に耐光性試験は使われる。耐候性試験を「促進耐候性試験」や「屋外暴露試験」などの名称で説明しているテストセンター(試験場)もある。
(※) 分類には諸説あるが、機械的試験としては、振動試験、衝撃試験、定加速度試験、締め付け強度試験などがある。振動試験は振動加振器に試験対象を載せて振動を与える。衝撃試験は自動車にダミー人形を乗せて障害物に衝突させたり、電子機器を高所から落下させて床に落としたりして、高速度カメラで撮影することが多い。
参考記事
-
会員専用【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展2018横浜 自動車技術展(会場:パシフィコ横浜) Part2 3ページ目エスペックのハイパワーモデル。
-
会員専用【展示会レポート】第33回ネプコン ジャパン(エレクトロテスト ジャパン)楠本化成 ETAC(エタック)の低GWP冷媒採用モデル。
-
【展示会レポート】第39回ネプコン ジャパン / 第17回オートモーティブ ワールド 2ページ目平山製作所の高加速寿命試験装置。
-
会員専用【イベントレポート】テクトロニクス・イノベーション・フォーラム(TIF2019) 3ページ目クオルテックのパワーサイクル試験。
-
会員専用【展示会レポート】カーエレクトロニクス技術展 Part2 サービス関連企業編 2ページ目沖エンジニアリングの衝撃試験。
.png)