終端型電力計
(termination power meter 、dummy load type wattmeter)
無線送信機の出力に直接接続(終端)して測定する高周波電力計(RFパワーメータ )。擬似負荷(ダミーロード)と指示回路が一体化していて、アンテナの代わりに電力計自身が負荷となり、高精度な電力測定を行う。放送局や無線通信機器の出力調整、特性確認に使われる。デジタル表示ではなく、アナログの指示計器で、無線通信の現場測定器である。国産のシバソクが長らくつくっていたが、日本電産(現ニデック)の関連会社がM&Aし、生産終了した。国産の日本高周波(株)と海外のBird社(バード、代理店は丸文)の2社がラインアップしている。
終端型電力計に対して、送信機とアンテナの間に挿入し、進行波電力と反射電力を同時に測定しSWR (定在波比)を測定できるのが通過型電力計。交信しながら測定できるが、一般に精度は終端型よりも劣る。終端型電力計は純粋な負荷として機能するので、正確な電力を知ることができる、安定した高周波の電力モニタといえる。
無線通信計測器の御三家、キーサイト・テクノロジー、アンリツ、ローデ・シュワルツはアナログ式ではなくデジタル式の高周波パワーメータしかラインアップしていない。アンリツには通過型電力計として、通過型パワーセンサ MA24103A(25 MHz~1 GHz)などがあり、終端器(ターミネータ)と組み合わせることで終端型の測定構成を構築できる。キーサイト・テクノロジーやローデ・シュワルツも同じく通過型パワーセンサがある。


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