等価時間サンプリング
サンプリングオシロスコープに使われている手法。繰り返し入力される信号に対して用いられるサンプリング。通常のサンプリングの周期より、はるかに高い時間分解能を得ることができる。下図のようにサンプリングの開始時間を、通常のサンプリングよりも、少しずつずらせながら、複数回測定し、重ねて表示する。これにより、非常に高速のサンプリングを行ったことと等価な表示が得られる。ただし、1回だけでは、正しい波形が得られない。繰り返し波形で、安定にトリガがかかる場合にしか適用できない。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では以下の解説がある。「等価時間サンプリングは、オシロスコープのサンプリング・モードで、繰返し信号において少しずつ情報を取込み、その波形を構成するもの。ランダムとシーケンシャルの2種類に分けられる。」