測定計測展
日本光学測定機工業会と日本精密測定機器工業会(※)が主催し、隔年で開催される展示会。「測定計測展/Measuring Technology Expo」と呼称している。奇数年(※※)秋に開催するトレードショーとして、産経新聞社の特別協力のもと、自動車、ロボット、航空機関連などに用いられる光学・精密測定に始まり、幅広い計測の新製品が出展する。
画像を撮影して解析・判断する測定機器だけでも、各種の手法(可視光、レーザ光など)があり、用途(形状検査や寸法測定など)によって測定項目や処理工程が多岐にわたる。高速度カメラによる落下試験では、撮影した画像とひずみなどの物理量測定が組み合わさることもある。
TEST(総合試験機器展)とセンサエキスポジャパンと併設で開催している。センサエキスポジャパンは毎年開催で、測定計測展が開催されない偶数年にはINTERMEASURE(計量計測展、インターメジャー)が併設展となる。
(※) 同会のホームページには「寸法・形状を素早く正確に測る測定機器メーカの団体」とある(2025年3月現在)。つまり、ノギス、マイクロメータ、ゲージ、テーパーなどの測長器(や長さの基準器)から、三次元測定機/表面粗さ形状測定機まで、工具から大型装置まである、寸法・形状の測定器を「精密測定機器」と称している。同会はJapan Precision Measuring Instruments Manufacturers Associationから、略記をJMAとしているが、precision:精度/精密が英語に入っているのがミソである。寸法・形状のことを精密といういい方にしている。「精密」からは「寸法・形状」はなかな連想できない。逆に言うと、この会の名称からミツトヨなどの「ノギス/マイクロメータの業界団体」であることは、すぐには想像できない。精密測定機器とは何か?というと、寸法を測定する基準器や測長器のことである、というのがこの業界のメーカの認識といえる。部外者にはまったく伝わらない認識(ことば使い)である。電気測定器で高精度のモデルにプレシジョンという名称が使われることがあり、「プレシジョンLCRメータ」(高精度のLCRメータという命名)などがある。precision measuring instrumentsでは何が精密なのかわからない。同会に所属するメーカは「精密測定機器とは精密なものさし(寸法の基準・測定器)を指している」と解説しているが、「精密寸法測定機器」といわないのがミソである。同会の略称がJPAでないのは「精密」よりも「測定」に重点を置いているともとれるが、日本語名称では「精密」が前面に出て目立っている。「精密測定機器」は長さの測定器の業界特有のニッチなことば使いだが、業界内では共有された基本用語になっている。この用語も、計測器業界の1つの村でしか通用しない方言である。計測器業界には電気計測器村や精密測定機器村など、多くの分野の村があり、村人ではない部外者には全く理解できない用語がたくさんある。
(※※) COVID-19(コロナウイルス)が2020年から日本でも蔓延し始め、2020年の大型展示会はほとんどが中止されたが、測定計測展は影響を受けることなく、2021年に開催されている。奇数年開催が功を奏した。


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