測定カテゴリ
(measurement category)
安全規格IEC 61010などで定められている、測定器の使用場所についての安全レベルの分類。CAT Ⅱ、CAT Ⅲ、CAT Ⅳの3種類があり、ハンドヘルドのデジタルマルチメータなどの現場測定器には「CAT Ⅲ / 1000V」のように、測定カテゴリと対地電圧が表示されている。CAT IIが消費側、CAT IVが供給側になる(以下の参考記事に詳しい図解がある)。測定カテゴリ(CAT表示)はローマ数字が大きい方が上位で、CAT ⅢのDMMはCAT Ⅱの範囲で使うことができる。
計測器は、測定可能な範囲(たとえば最大1000Vまでなど)だけでなく、測定できる箇所も仕様に明記される。突発的な電圧(過渡的な過電圧)がどの程度の大きさで発生する可能性があるかは、測定箇所によって異なる、という考え方からCATの規定が決められている。測定カテゴリを満たしていないモデルを使用すると重大な事故につながるため、CATは現場測定器を使う際の基本である。
CATが適用される機器(箇所)の例は以下。
CAT II:標準的な電源コンセントやプラグイン負荷などの配電に適用される。洗濯機やポータブルのプラグイン電動工具などの電化製品も含まれる。
CAT III:ブレーカ、配線、スイッチ、産業用機器など、建物の電気設備に適用される。直接、分電盤から電気を取り込む機器の一次側や、分岐部からコンセントまでの電路も含まれる。
CAT Ⅳ:電柱のトランス(柱上トランス)から宅内(一般家庭)の配電盤までの箇所。
測定カテゴリは「CAT Ⅲ(カテゴリⅢ)」という表記が一般的で、読み方は「カテゴリ」と推測するが、現場測定器の老舗、日置電機はHP(GENECTの項目)で「CATはキャットと読む」と説明している。「測定カテゴリ―」という表記もある。
LANケーブルの分類(規格)にCat(カテゴリ、読み方:キャット)があり、Cat5、Cat6などがある。表記はCAT5、CAT6もあり、測定カテゴリと表記、呼称が良く似ている。測定カテゴリのCATは「カテゴリ」と「キャット」の2とおりの読み方をされるようなので、LANケーブルのCat(CAT)と混同しやすい。「CAT 測定カテゴリ」と「CAT LAN」をおのおの検索すると、前者と後者では同じCATという表記について全く異なる解説がずらずらと現れ、両者の違いを説明するものはほとんどない。CATで検索すると猫がでてくるのでもっと始末が悪い。LANケーブルを敷設する工事員はハンディDMMも当然使っているので、2者の違いを熟知していると思うが、素人にはわかりにくい。


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