ローデ・シュワルツより4/8チャネルのコンパクトなMXO 3オシロスコープが発売されました

計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

浮遊電圧

読み方:

ふゆうでんあつ

カテゴリー:

#電圧・電流・電力測定器

(stray voltage)
他の導体との間の静電容量などによって発生する電圧。設計者が意図しない不要な(正しくない)電圧。部品同士が近接していたり、近くに電線があると「浮遊容量(寄生容量)」が生じる。静電容量結合によって電圧が発生する。「ゴースト電圧」や「ファントム電圧」とも呼ばれる。浮遊電圧は一般には高くないので無害だが、他の回路に影響を与えで誤動作の原因になる場合がある。

電気工事では、電源に配線されていない(電流が流れていない、断線している、活線でない)電線をDMMなどで電圧測定した際、電圧が検出される場合がある。これは測定器の入力インピーダンスが非常に高いため、浮遊電圧を正確に測定してしまうからである(測定された電圧は間違い)。この場合、入力インピーダンスを下げる必要がある。ハンドヘルドデジタルマルチメータの世界トップメーカであるフルークには、DMMの入力インピーダンスを下げる「浮遊電圧アダプター SV225」や「SureGrip 浮遊電圧アダプター・テスト・リード・キット TL225」がある。日置電機は「ゴースト電圧が発生する仕組み」という資料で「アナログテスタは入力抵抗が低いがデジタルテスタは高い」と解説している。
浮遊電圧の説明として「工場の計測器に電圧がかかっていない状態でも0以外の値を示す現象。接地していない部分が帯電することで発生するが、明確な回答はまだ見つかっていない。」という解説もある。

浮遊容量の英語はstray capacitanceで、strayは「はぐれる」「うろつく」の意味。つまり「はぐれ静電容量」を浮遊容量という熟語をつくって翻訳した。浮遊容量に倣って浮遊電圧と呼んでいるが、この熟語をそのまま英訳するとfloating voltageになる。float(フロート)は、「(水面や空中に)浮く」ことで、floating(フローティング)は「浮いている」。ところが、電気の世界ではフローティングとは「電位が独立している」ことを一般に意味する。floating voltageは浮遊電圧とは違う意味になる。浮遊電圧の英語はstray voltageである。goast(ゴースト)はおばけや幽霊、phantom(ファントム、ファンタム)は幻や幻影なので、goast voltageは「おばけ電圧」、phantom voltageは「幻電圧」である。日本語の熟語は英語を意訳している場合があり、通信計測器負荷試験機はload testerではなくtraffic generator(トラフィック発生器)である。試験対象に「大きな情報量を(発生して)与える」ことを日本語では「負荷(をかける)試験」と表現している。

参考記事
計測器情報
計測器中古市