活線
電流が流れている状態の電線のこと。場合(使い方)によっては、反対語(対比)は「停電」になる。点検作業や故障修理などのため、電気がとめられている電線に対して、稼動しているという意味で使われる。
「活線」を英語に翻訳するとlive lineで、「生きている線」である。計測器で測定をする場合は、通常は活線ではなく停電にして行う。そのため活線でも測定できる場合は特別にその旨が明記される。たとえば活線メガーは、(普通、絶縁抵抗計は活線では測定しないのに)活線で抵抗測定ができるので、そのような品名(名称)である。PV(太陽光発電)用のメガーは活線メガーといえる(PV絶縁)。電源を通電状態でメモリなどを抜き差しできるホットスワップは活線挿抜と呼ばれる。
電流が流れている線材をセンサ部分で挟んで電流測定をするクランプ電流計やクランプセンサ(メモリレコーダのアクセサリに多い)やカレントプローブ(オシロスコープのアクセサリ)は、活線でなければ測定できないので(活線であることが大前提というか、当然なので)あえて「活線」などいうことは一言も説明はされない。計測器はその製品の原理を知っていないと、なぜその用語が使われるのか、理解するのが難しい。
計測器情報:活線と付く製品の例