校正3点セット
(three sets of calibration documents)
計測器の校正で作成(発行)される「校正証明書」、「試験成績書(検査成績書、データシート)」、「トレーサビリティ証明書(体系図)」の3種類の書類の総称。国内では3つの書類をセットにして管理・運営することが多いので、校正書類3点セットを「校正3点セット」や「トレーサビリティ3点セット(トレサ3点セット)」などと呼称する。国家標準へのトレーサビリティ(追跡可能なこと)を証明し、ISO監査や取引先への提出用として、計測器の販売や定期点検時に使われる。計測器メーカでは個別の書類以外に校正3点セットの販売価格を設定しているメーカもある。
一般的に、計測器メーカや校正事業者(依頼を受けて有料で校正を実施する受託校正をビジネスにしている業者)が発行する校正関連の書類はペーパーレス化により電子データ(PDF)での提供が主流である。つまり書類といっても紙ではなく電子データで保管されている。計測器レンタルを1987年から行っている老舗の横河レンタ・リースは計測器を資産として保有している企業の計測器一式を管理する資産管理代行事業を行っている。当然、校正対象の各計測器は校正期限(校正周期)に基づいて校正され、校正3点セットが保管される。契約している企業は必要に応じて校正関連の書類を横河レンタ・リースから入手するので、自社で書類の管理が不要になる。校正の運用・管理をアウトソーシングする手段として活用されている。
最近普及している不確かさ付校正(ISO/IEC 17025)では、3つの書類の役割(情報)が1つの書類(校正証明書)に集約される。そのためISO/IEC 17025では校正3点セットは存在しない。不確かさは校正の知識がないと理解できな概念で、構成に従事する専門技術者でないと校正証明書の記載内容を読み解くことが難しい。



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