時間波形統計計算
(Time Waveform Statistical Calculation)
小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある(詳しい数式は小野測器HPを参照)。
(1)平均値(Mean value、MEAN)と(2)実効値(RMS value、RMS)以外に次の(3)〜(6)がある。
(3)標準偏差(S.D.):平均値のまわりの2次モーメントは分散といわれ、分散の平方根を標準偏差という。直流成分を除く信号の実効値と標準偏差は同一。(1)、(2)、(3)の関係式は、「標準偏差の二乗」と「平均値の二乗」の和は「実効値の二乗」に等しい。
(4)スキューネス(SKEWNESS):平均値のまわりの3次モーメントをσ3で正規化したもので、平均値のまわりの非対称性を示す指標として用いられている。
(5)クルトシス(KURTOSIS):平均値のまわりの4次モーメントをσ4で正規化したもので、波形の尖鋭度を表す指標。正規分布(ガウス分布)の時間信号でのクルトシスの値は3となるので、数式から3を引いた値をクルトシスとすることもある。
(6)クレストファクタ(CREST FACTOR):ピーク値(最大値)/実効値。