揚水発電
電力を位置エネルギーとして蓄えた、蓄電施設兼水力発電所。夜間や休日の昼間などに電力が余っている場合、その電気でポンプを駆動し、下の水を上の貯水地に上げる。昼間に電力需要が足りないときは、水を下に流して水力発電を行い、電力需要をカバーする。電力を位置エネルギーに変換して蓄えているといえる。揚水発電は100年前からあるが、応答時間や発電効率を改善して、太陽光発電などの再生可能エネルギーの出力変動を補えるようになってきた。そのような施設を従来の揚水発電とは区別して「重力発電」とよび、欧州で導入が進んでいる。発電所は建設や保守に計測器が使われ、現場用の可搬型モデルを中心に計測器の使用例の1つとなっている。特に原子力発電所は法定点検の期間が短いこともあり、使用頻度が高い。