計測関連用語集

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詳細説明

大気の窓

読み方:

たいきのまど

カテゴリー:

#その他

(atmospheric window)
宇宙からの光や電波が地表まで届きやすい(または地表からの熱が宇宙へ放射しやすい)特定の波長帯があり、「大気の窓」と呼ばれる。地球の大気にある水蒸気や二酸化炭素は電磁波を吸収する。大気は赤外線などの特定の波長を持つ電磁波を吸収するが、次の波長帯では吸収が少ない。
・0.35μm〜1μm : 可視光の窓。人の目で見える光の領域。太陽光がほとんど吸収されないので、天文観測ではこの波長域を利用してきた。
・8μm~14μm : 赤外線の窓。気象衛星による雲の観測や、地表温度の測定に利用される。地表から熱が宇宙へ逃げるのに通る窓。
・1m~30m : 電波の窓。天候に関係なく、宇宙からの電波を観測できる波長域。

赤外線サーモグラフィ(非接触温度画像計測器)の国産トップベンダ、日本アビオニクス(株)の「赤外線や工業計測器に関する用語」では以下の解説がある。
「赤外域において大気の吸収の少ない帯域(透過帯域)を大気の窓という。大気の窓は遠方物体の赤外放射測定に利用され、3〜5μm、8〜14μmの2波長帯域がよく用いられる。大気の吸収体としては、主に水蒸気と二酸化炭素がある。」

普通ならば、お硬い学術用語(表現)として「大気の透過帯域」や「大気の波長別透過帯」などだが、「大気の窓」とは「雲の切れ間から陽が射す」ような文学的(趣のある)いい方だと筆者は感じる。重畳(ちょうじょう、畳み込み)と同様に物理・数学には独特の熟語や表現がある。不透明な大気に開いた「外(宇宙)を覗くための窓」に例えたことに由来する。英語圏でも「atmospheric(大気中の) window(窓)」と表現されているので、英語を翻訳して日本語の「大気の窓」としたのかもしれない。

参考用語
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