回路負荷

(load the circuit)
オシロスコープで波形測定をする場合、周波数帯域やサンプリング方式などの性能・機能が適切なモデルを選ぶことは大切だが、同時に、多くの種類があるプローブの選択も重要になる。測定対象に適さないプローブを使うと正しい波形が観測できない。プローブが測定対象の回路につながったことで、プローブが回路の負荷となり、測定対象の動作が変わってしまうことがある。プローブやオシロスコープが測定対象の動作に影響を与えては、もはや正しい波形は測定できない。
オシロスコープのトップベンダであるテクトロニクスは、測定対象の回路の動作に影響を与えるような負荷に、プローブやオシロスコープの入力部がなってはいけない、という意味で、回路に負荷を与えていることを「回路負荷」と呼称している。負荷回路ではなく「回路に負荷を与える」ことを回路負荷と略している。
同社の技術資料には「回路負荷とは、プローブとオシロスコープがテスト対象の回路と相互作用を起こし、信号に歪みを生じさせること。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」2017年4月発行 より)」とある。