回生
(regeneration)
機器で生じる余剰エネルギーを回収し、電力に変換して再利用すること(回収して生かす、という意味)。モータで駆動している電車や電気自動車は、減速時はモータに電力供給していないが、ロータは惰性で回転しているので発電機となってバッテリに電力を供給し、充電状態になる(回生ではない、通常の運転状態を力行と呼ぶ)。
大容量の計測用電源や電子負荷装置で近年、回生機能のある機種が増えている。発熱が少なく、計測器が省エネ、省スペースになることが理由の1つである。また、2010年頃から一般家庭も含めて普及したPV(太陽光発電)のインバータ(パワーコンディショナ)の評価(設計・開発・検査)で回生電源は使用された。自動車の電動化でバッテリの評価(充放電試験)でも回生電源の技術が使われる。
菊水電子工業の製品総合カタログ2019年版の用語集では次の解説がある。「通常、電子機器では機器内部で発熱があり、ファンなどで冷却している。このエネルギーを熱に変えず、電力に変え、商用電力線に返す機能を回生という。」
参考用語
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