品名
メーカが商品につける名前のこと。名称、モデル名などとも呼ばれる。商品名や製品名を省略して「品名」と称している。メーカによっては明確に決まっていなかったり、1つの品名に定まっていないこともある(形名のように、注文時に商品を特定するものではないため)。
品名と似たものに通称(愛称、ニックネーム)がある。品名は普通、その製品が何かを示す名前なので、無味乾燥なものである。通称はキャッチフレーズのようにインパクトがあり宣伝効果を期待するネーミングである。製品によっては品名が通称のような命名のこともある。
品名はメーカが自由に命名するので、まったく同じ機種群(カテゴリー)の同じ製品でも、品名からは判別できない例は多い。たとえば横河計測(旧安藤電気)の「光ファイバアナライザ」とアンリツの「光パルス試験器」は、まったく異なる品名だが同じOTDR製品である。このように、品名から任意のメーカのあるモデルと他社モデルが同じかどうかを判別することは難しい。これは何も計測器に限ったことではなく、IT機器から家電製品まであらゆる商品が、メーカが独自色や他社との差別化の意図で品名をつけるので、あたりまえである。