周波数特性
(frequency characteristic)
ある物理量が周波数の変化によってどのように数値を変えるかを示すことば。周波数の略記は「f」なのでf特と略称することがある。横軸が周波数、縦軸がパワー(dBなど)のグラフで周波数特性は示される。電気の現象を説明するときや、電気製品の性能を示すときに周波数特性のグラフが使われる。交流を扱う場合は周波数の値によって多くの物理量が変動するので、計測器でも最も基本的な仕様として表記されることが多い。
メガーやクランプ、接地抵抗計などの現場測定器をラインアップする共立電気計器株式会社の用語集には以下の解説がある。
周波数特性とは、供給値、測定値などの性能量の値または応答が周波数によって変化することを指す。交流信号における測定信号は単一周波数ではなく、低周波から高周波までさまざまな周波数帯に及ぶ。これらの信号を測定する場合、広い周波数特性範囲をもつ測定器の使用が望ましい。
つまり上記の解説は、計測器の周波数特性を把握していないと、測定する周波数によっては正確な測定ができない、ということを述べている。