共通線信号No.7
(Common Channel Signaling System No.7)
公衆交換電話網で電話機同士を接続したり、ネットワークを制御したりするシグナリングの規格。国連のITU-Tや米国のANSI(アンシー)などが規定していて、1980年代に世界中で導入が進んだ国際規格。Signaling System No.7を略したSS No.7やSS #7、SS7などの表記がされる。共通線信号方式は1975年に開発が始まり、SS7は7番目(Ver7)の規格。音声用通信路とは別に共通線信号路があり、SS7の信号が送受信される。
2000年代になるとインターネット(IP網)の普及によって、それまでの電話交換網は使用率が落ち、日本(NTT)では交換機の更新もされなくなった。VoIP(Voice over Internet Protocol)が進み、交換電話網で使われるSS7の測定器も使われなくなった。1990年代まではSS7用のプロトコルアナライザや、SS7に対応した伝送/交換装置用測定器が現役で活躍していた。たとえば国産のエイブルコミュニケーションは1990年代前半に「SS7テストシステム DXV-100」を開発・販売している。