側波帯雑音
(Side band noise)
発振器の出力信号において、その中心周波数の極く近傍で位相の“揺らぎ”によって発生する雑音(位相雑音)。スペクトラムアナライザの局部発振器において、この側波帯雑音が大きいとスペクトラムアナライザの分解能帯域幅(RBW)を十分狭くしても、測定しようとする近傍の信号がこの側波帯雑音に埋もれてしまい、測定不能になることがある。そこでこの側波帯雑音の仕様を、中心周波数から離れた周波数(オフセット周波数)において、1Hzの帯域幅に含まれる雑音レベルで規定している。例えば、≦ -100 dBc/Hz ( ≧ 10 kHz オフセットにおいて) などと表記される。これは、10 kHz 以上離れた周波数においては、側波帯雑音が中心周波数のレベルに比べて 100 dB 以上小さいことを表している。