計測関連用語集

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詳細説明

個品

読み方:

こひん

カテゴリー:

#その他

(individual item)
個々の品物。個別の製品や商品を指すことば。トレーサビリティの基礎技術に「個品識別」という用語がある。
個々の製品を識別するのは通常、製造番号(シリアルナンバー)である。メーカは不具合発生時に対応できるように、ロットごとの製造番号を記録して管理している。製品のユーザ(使用者)は設備品に登録時に、資産番号(資産として管理するための、その企業の独自の識別番号、管理するための文字列)を与えるのが普通である(資産番号がなく、製造番号で代用する例もある)。計測器やIT機器(PCなど)をレンタルしている横河レンタ・リース株式会社は、レンタル商材の資産番号を「個品番号」と呼んでいる。社内では略して「個品」ということが多い。レンタル商品なので「商品番号」といいたいところだが、製品(商品)には形名通称などの資産番号に似た文字列があり、商品番号だと型番(モデル名である文字列、つまり形名)などと混同されるので、個品番号(個々の物品の番号)と命名したと推測される。個品番号は広く認知されていることばか怪しいと筆者は思っている。個品番号よりも資産番号の方がわかりやすいと思うが、製造番号と間違うかもしれない。管理番号や識別番号といった方が、レンタル品の利用者にはわかりやすいかもしれないが、そこにある「個別の物の固有の番号」ということを利用者に伝えるには、少し聞きなれないことばだが「個品番号」が一番妥当(無難)かもしれない。
筆者は30歳で計測器メーカから転職して横河レンタ・リースに入社したが、そのときに初めて聞いたことばの代表が「個品」である。個々の品物を指していることはすぐに理解できたが、他社での使用例をいままで聞いたことがない(2025年現在)。同社は横河電機が製品などの技術面を指導して事業を開始したので、個品番号は横河電機の製造部門が使っていたことばと思われる。なので、横河電機の方言(※)だと筆者は長年思ってきた。

「個品」は文脈によってindividual item以外にpieceやunitの意味で使われる。pieceは「a piece of cake」のように、分割されたものや個々のものを指す。unitは単位や個の意味で使われる。商品を購入するときの契約方法に「個品割賦(こひんかっぷ)」がある。個別の商品を購入するたびに販売店と信用会社が契約を結び、代金を分割で支払う。物流で「個品運送」とは、複数商品のまとまりではなく、個別の商品をまとめて運ぶことを意味する。このような例があるので、個品は認知された用語である。ただし「辞書で調べたがわからない、読み方はコシナか?」という質問がネットのQ&Aにあるので、一般には聞かない特殊用語といえる。「個品番号」はどれだけの会社が使っている用語かは不明である。

個品の英語はindividual item。individualは「個々の」、itemは「項目」「品目」「品物」などの多くの意味がある。ただしindividual itemを自動翻訳すると「単品」になる。つまり、individual itemは日本語の熟語である「個品」だけをさしていることばではない。個品を英語にしたら該当する表現はindividual itemである。

(※) 余談だが、営業ノルマ(受注や売上の計画額)を何というかは会社によって異なり、「目標」や「数字」などのいい方をしていることが多い。1990年頃の横河電機はquota(クォータ)といっていた。quotaは日本語にすると「割り当て」である。ノルマよりもquotaの方がソフトな語感があり、多くの会社がこの表現を使っている。1980年頃のNECは営業ノルマを「予算」と呼んでいた。営業部門の資料にはこの言葉が使われていて、初めて聞いたときは違和感があった。営業の受注・売上であるノルマが「会社運営の原資となる予算である」という意味だろうと筆者は想像して納得していた(あくまで推測)。筆者は目標額や予算ということばは知っていたが横河レンタ・リースで初めてクオータということばを聞き、当初は横河電機の方言だと思っていた。一般に認知された標準語か、それとも方言かは幅広い知見がないと判断できないことである。

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