保護継電器
リレー(継電器)の1種で、電流や電圧の急激な変化から電気回路を保護するための機器。別名:保護リレー。発電所、変電所、送電・配電施設などの電力系統の全般に使われている。どのような条件によって動作するかで多くの種類がある。以前はアナログ式だったが、マイクロコンピュータの普及によって、日本の電力網では1990年代以降にデジタル式の保護継電器への置き換えが進んでいる。重電メーカ(日立、東芝、三菱電機、富士電機、日新電機、明電舎など)が電力会社に保護継電器を収めているが、リレーのラインアップが多いオムロンなどもつくっている。
2023年3月に、太陽光発電の法規制が改訂され、使われるリレー(OVGR、RPR)の試験需要が増えている。関東ではオムロンと泰和電機工業(タイワ)の保護継電器が多く採用されている。
多くの種類がある保護継電器の試験をする専用測定器が、リレー試験器と呼ばれる。リレーがアナログだった時代は京浜電測(現デンソクテクノ)のリレー試験器が有名だったが、デジタルになってからはエヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)、ムサシインテック(ムサシ)、双興電機製作所(双興、SOUKOU)の3社がラインアップしている。



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