レゾルバ
(resolver)
回転体の速度を検知するために使われるセンサ。実際は回転角を検出して電気信号を出力する角度変位センサがレゾルバで、角度変位から回転体の速度を算出する。速度制御が必要なモータなどは、回転している速度を知ることが必須なため、ロータリーエンコーダやレゾルバが必ず使われている。
レゾルバの原理は電磁誘導で、励磁コイルと検出コイルの間に生じる磁界変化から回転角度を検出する。モータと同様にステータ(固定子)とロータ(回転子)で構成され、ロータの角度に応じた起電力が発生するようにつくられている。出力するのはアナログ信号である(ロータリーエンコーダの出力はデジタル信号)。
レゾルバは堅牢性や耐久性に優れ、過酷な環境下でも長期間使えるため、自動車の電動化(xEV)で脚光を浴びている。レゾルバの特許を科学技術情報サイト J-GLOBAL(科学技術振興機構)で探すと、2007年にモータメーカである日本電産(現ニデック)が「レゾルバの製造方法」を出願している。