計測関連用語集

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詳細説明

レコーダ

読み方:

れこーだ

カテゴリー:

#レコーダ・記録装置

(recorder)
電圧信号の変化を紙やメモリに記録する測定器。カタログ上の測定項目だけを見ると、電圧の時間変化の波形を観測するオシロスコープ(オシロ)とほぼ同じだが、アプリケーションと仕様(測定範囲)がまったく違う。オシロと比較すると、長時間記録できるが周波数帯域は低く、サンプリングレートは遅い。また、入力数(チャンネル数)は最低4(~8)だが、16chくらいまで増設可能(多チャンネル)で、入力は絶縁されている。「記録」の名前は紙に書いていた名残で、現在はペーパーレスの機種が圧倒的に多い。LANや公衆回線などのネットワークを介して制御・データ収集するモデルもある。別名:記録計。
レコーダ(記録計)とデータロガーの違いは難しく、メーカや書籍によって異なる。当サイトは両者を別のカテゴリー(「レコーダ・記録装置」と「データ集録機器」の2分類)にしている。レコーダの代表的な老舗メーカは横河電機と三栄測器で、電磁オシログラフや工業用記録計(チャートレコーダ)がある。横河電機はIA(インダストリーオートメーション)のセンサからの記録用にレコーダをラインアップし、ペーパーレス、遠隔操作、拡張型など、データロガーまで揃えている。三栄測器は(NECの資本参加など紆余曲折はあったが)オムニエースのブランドで、現在のレコーダの主流であるメモリレコーダで、日置電機メモリハイコーダと競っている(三栄測器の計測器は現在ではエー・アンド・デイ社の工業計測機器部門となっている)。
長時間記録と再生が特長のデータレコーダティアックとソニー(グループ会社)の2社がつくっていたが、現在はティアック1社が続けている。記録媒体としてのテープはすでに生産終了しているため、SSDなどを搭載している。データレコーダの需要は海外製のimc社CRONOS(クロノス)やDEWEsof(デューソフト)社などのひずみデータロガーに置き換わりつつあるが、一部の顧客(市場)で熱良い人気がある。ティアックは航空機搭載用記録再生機器もつくっていて、運輸機器やタービンなどの応力測定用途でデータレコーダを納入している。

参考用語
参考記事
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