計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

ラジオコミュニケーションアナライザ

読み方:

らじおこみゅにけーしょんあならいざ

カテゴリー:

#無線/移動体測定器

無線機テスタの別称。安藤電気のAH-5432などの品名。無線機テスタとは、アナログ無線時代に、SG(Signal Generator)、PM(RF Power Meter、高周波電力計)、SA(Spectrum Analyzer、スペクトラムアナライザ)などが1台になった無線機の総合試験器。評価したい無線機と1回接続すれば、送信試験も受信試験もできるため、大変重宝された。
製品シェアは圧倒的にアンリツのMS555が高く、安藤電気の無線機テスタは限られた顧客にしかファンがいなかった。アンリツと安藤電気はNTTに通信測定器を納品する2社だが(電電ファミリー)、高周波、無線はアンリツが強く、安藤電気はデータ通信などの有線が強い(ただし高速のビット誤り率測定器などは安藤電気よりアンリツが強い)ことを物語っている。有線通信の1種である光通信測定器では安藤電気(現横河計測)は筆頭メーカである。逆を言えばアンリツは光通信よりは無線通信に注力して、デジタル無線時代のNo.1無線通信測定器メーカの地位を築いたといえる(光通信より無線通信測定器のほうが市場規模は大きい)。安藤電気(現横河計測)も光測定器に特化して世界No.1の光スペクトラムアナライザメーカになった(無線や、電気の高速通信ではかなわないので、光通信を選んだ)といえる。
NTTドコモが3G(デジタル無線)を2001年から運用開始すると、デジタル無線機テスタはワンボックステスタと呼称されるようになっていき、無線機テスタというとアナログ方式という認識になった(古い名称という感覚)。ただし2000年代にはアンリツからMT88xxラジオコミュニケーションアナライザというワンボックステスタのシリーズが発売されている。そのため、「ラジオコミュニケーションアナライザ」の解説としては「デジタルの無線機テスタであるアンリツMT8800シリーズの品名」ともいえる。どちらにしてもラジオコミュニケーションアナライザとは無線機テスタの別称である。

計測器情報:品名に「ラジオコミュニケーション」が付く製品の例

ローデ・シュワルツから新たに絶縁プロービングシステムR&S®RT-ZISOがリリースされました