計測関連用語集

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詳細説明

モトローラ

読み方:

もとろーら

カテゴリー:

#エミュレータ

(Motrola)モトローラは無線通信の黎明期(1940年代)にラジオや無線機のメーカとして創業したが、1974年に8ビットCPUの6800でマイクロプロセッサ(マイコン)市場に参入した。期しくも同年はマイコンの先達インテルが8080(8ビットCPU)を発売した年である。計測の用語としてのモトローラはマイコンの黎明期から普及期にかけてインテルと競ったチップベンダーである。1984年には世界初の32ビットCPU である68020 をインテルより先に発売 (インテルの80386は1985年発売)。マイコンのデバッグツールであるICEは、毎年のようにインテルやモトローラなどから発売される新しいCPUに対応した製品を、各ICEメーカが他社に先駆けて発売する、という開発競争が当時は続いていた。また、高性能なCPUが発売されると計測器自体にも採用して、性能アップを図った。計測器に限らず、通信機器から情報家電製品まで、インテルの80系、86系と、モトローラの68系のどちらを採用するかを吟味した(インテル製品は8086、80286、80386、80486と頭が80で、末尾が86の型番、モトローラは68000、68020、68030、68040と頭が68)。1970年代後半には日立製作所はモトローラと提携して68系CPU関連のビジネスを推進した(現ルネサスエレクトロニクスは68系のICEをデバイスメーカとして自前でラインアップした)。NECも独自マイコンの販売の為に、NECブランドのICEをつくっていた(メジャーなCPUでない為に、一般のICEメーカが対応できないので、自前でラインアップせざろうえなかった、という解釈もある)。ICEメーカも新しいCPUが開発されると、それがどれだけ市場に受け入れられるかを目利きして、対応するICEを開発する必要があった(開発したが売れずに赤字で終わるモデルも少なくなかった)。そのような一種のモンキービジネスのため、ベンチャー企業が多くICEに参入した。ZAX(ザックス)、岩崎技研などは高性能CPU対応のICEをつくり、NECなどの大手企業の設計部門でも使われていたが、両社とも今は現存していない。ビットランは現在はICEではなく画像処理関連製品を主力にして存続している。

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