メータ
(meter)
一般的に、数値を示す機器のこと。たとえば1.量や度合いをはかる器械(計測器や圧力計、はかりなど)。2.電気、ガス、水道の使用量を示す計量器(ガスメータ、スマートメータなど)。3.タクシーの運賃表示器(運賃が高くなることを「メータが上がる」といったり、運賃を取らないで走行することを「メータを倒す(ONにしない)」といったりする)。
計測器はまさに量を測定する機器なので、○○メータという名称の製品が多くある。デジタルマルチメータ、LCRメータ、高周波パワーメータ、光パワーメータなどなど、測定する物理量や機能を○○に当てはめた機種群や品名が数多くある。メータと共に基本測定器に多く使われるのがテスタである。クランプテスタ、アーステスタ、充放電バッテリテスタ、無線機テスタ、シグナリングテスタなど。計測器でメータとテスタはほぼ同義である。
計測するだけでなく、測定値の解析や計算機能など、計測したデータを元に処理を行うモデルを、多機能であることをアピールして○○アナライザと命名することは多い。インピーダンスアナライザ、パワーアナライザ、半導体パラメータアナライザ、スペクトラムアナライザ、ネットワークアナライザ、など基本測定器のカテゴリ名(機種群名称)や品名になっている。
メータやテスタは測定器であるが、観察器(観測器)のことをscope(スコープ)という。電気計測器の代表であるオシロスコープは時間波形(周波数)の観測器である。最近、8ビット以上のADコンバータを搭載した高分解能オシロスコープが登場し、DMM同等の分解能で電圧測定が可能になったので、やっとオシロスコープは計測器(メータ/テスタ)になった。
モニタースコープ、ファイバースコープなど画像観測をする計測器にはスコープと命名されたモデルが多い。そもそも顕微鏡はmicroscopeの日本語訳である。大変小さいもの(micro)を観察する機器(scope)という意味の翻訳が顕微鏡である。微小な物を、目に見えるようにする(あらわにする、顕)、レンズを通して見る道具(鏡)、とは、苦労して作った熟語(漢字)である。
計測器情報:メータと付く製品の例