メータリレー
(meter relay)
電圧や電流などの計測(メータ、アナログの指示計器)とリレーの接点出力が一体になった機器。警報出力によって、電力系統の異常検知や自動制御などの利用されている。メータが振れて、電圧や電流の値が設定した値より上限値または下限値を超えた時にリレーを動作させる。指示計部とリレー部から構成され、以下のように使われる。
・電力回路に過負荷が発生したときに過電流を検出し、関連する回路を遮断する。
・電圧の低下や上昇を検出し、使用機器を保護するために関連する回路を遮断する。
ここでいうリレーは、外部からの電気信号を受けて内部にある開閉素子(接点など)を動作させ、電気回路をオン/オフしたり切り替えたりする部品で、電磁石と接点機構でできている。
日置電機の「商品紹介資料 メータリレー説明集 2013 2014」には、
HIOKIのメータリレーは電子式無接点メータリレーで、電子化により高精度・高信頼性・超高感度の製造が可能になった、
アナログメータリレー2101/2102に、安全性を高めるための改良を行い、2103/2104として生まれ変わった、
背面のリレー出力や入力の各端子周辺の安全距離確保などを行った結果、若干の仕様変更を行った、
旨が記載されている。外観は、前面はアナログのメータで、背面に入力端子や接点出力端子、記録計へのフルスケール出力端子などがある。
表記は「メーターリレー」の方が多いが、指示計器(アナログのメータ)やパネルメータをラインアップする鶴賀電機や第一エレクトロニクスの品名は、日置電機と同じく「メータリレー」である。パネルメータや指示計器をつくる渡辺電機工業(以下の記事にラインアップの概要を紹介)の製品名は「メーターリレー」、アナログ表示の回路計(いわゆるテスタ)やパネルメータのメーカである西沢電機計器製作所の製品名は「メータリレー」、というようにメーカごとに表記は統一されていない。