マシンビジョン
(machine vision)
英語を直訳すると「機械・視覚」である。まずビジョンとは「カメラによる撮像からデータ認識まで」を意味する。カメラが撮った画像をアルゴリズムによって整理し、対象の状態や位置などを演算して機器の動作に活かすことをビジョンセンサという。つまり人間の目のような働きと、それを元にした動作をマシン(産業機器)が行うのがマシンビジョンである。具体例では生産ラインなどのベルトコンベアに流れてくる部品や製品の検査である。欠陥や位置ずれなど、目的とする検査項目によってプログラムをつくり、検査システムが稼働する。いいかえると、マシンビジョンとは「コンピュータが視覚情報を取得し、解析することで、人間のようにモノを見分け、測定し、検査する技術、またはバーコードや文字などを読み取る能力そのもの」といえる。「マシンビジョンは異物検査などに活用されている技術、コンピュータビジョンは個人を特定する顔認証システムなどに応用されている」という説明もあり、検査機器はコンピュータと一体だが、コンピュータビジョンではなくマシンビジョンと呼ばれている。検査機器は工場内で稼働するので、カメラと画像処理だけではなく計装(フィールドバスなど)の技術もマシンビジョンの機器の関連技術である。マシンビジョンは、生産ラインの自動検査やロボットの運用にも影響する技術分野でもある。
毎年12月にパシフィコ横浜で開催される国際画像機器展は「国内最大・最先端のマシンビジョンの展示会」といわれている。主催者のアドコム・メディア株式会社は同じく画像関連の展示会、「画像センシング展」を(同じくパシフィコ横浜で)6月に開催している。こちらは主に画像センシング技術(センサ、デバイスなど)に特化した「技術に力点を置いた展示会」で、国際画像機器展は画像機器全般(カメラ、レンズ、画像処理機器、ロボティクスなど)が展示される。国際画像機器展はマシンビジョンが象徴するように、画像技術を使った生産性や品質の向上、自動化・省人化などがテーマになっている。
生産ラインに応用されるマシンビジョンは、代表例として「工場内の計測・検査」があるので、計測関連用語といえる。ただし一般の電気計測器メーカではなく、産業用の照明メーカなどが検査機器を提案している。

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