計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

マイグレーションテスタ

読み方:

まいぐれーしょんてすた

カテゴリー:

#環境試験器

(migration tester)
高温高湿の環境下で電極間に電圧が印加されると、金属イオンが移動して絶縁材料に浸透し、析出する。この現象をイオンマイグレーション(※1)と呼ぶ。この析出物が絶縁抵抗値を低下させ、最終的には短絡を引き起こす。高温高湿環境下で電圧を印加し、プリント配線板などの絶縁抵抗値の劣化を連続的に測定する試験装置をマイグレーションテスタと呼んでいる。マイグレーションテスタは「配線基板や半導体パッケージのイオンマイグレーション現象の発生を評価するために用いられる」ともいえる。J-RAS株式会社(※2)が数種類のマイグレーションテスタをラインアップしている(マイグレーションテスタとはJ-RASの製品名ともいえる)。
やっていることは高温高湿バイアス試験(THB:Temperature Humidity Bias)と同じである。THBはエスペックETAC(エタック)などの環境試験器メーカがラインアップしている。つまりマイグレーションテスタは環境試験器の1種といえる(ただし外観はボードが複数装着された立方体の箱型で、電気測定器である。チャンバを備えた恒温槽とは見た目が異なる)。振動試験で有名なIMVもマイグレーションテスタをラインアップしている。つまり恒温槽メーカはTHB、その他メーカはマイグレーションテスタと称しているようである。マイグレーションテスタは恒温槽と組み合わせて高温高湿バイアス試験(THB)を行う。その意味ではJ-RASのマイグレーションテスタはエスペックやETACと競合でもあり、協業しているともいえる。使い方はユーザにより様々である。

(※1) miglation(マイグレーション)は「移動」の意味。イオンマイグレーションとは「イオンの移動」。マイグレーションテスタの専業メーカであるJ-RAS株式会社は「従来のイオンマイグレーションのことをelectrochemical migration(エレクトロケミカルマイグレーション)と呼ぶ傾向がある。国際的な呼称と整合させるためエレクトロケミカルマイグレーションに統一する動きがある。」と述べている。

(※2) J-RAS株式会社(ジェイラスカブシキガイシャ)はJapan Reliability Advanced Serviceが会社名の由来になっている。「信頼性の高度なサービス」を提供する会社というネーミングである。

計測器中古市開催中