プロトコル
(protocol)
複数のデバイスやコンピュータシステムが互いに通信するための規約のこと。日本語では「通信規約」。規格を策定する標準化の団体(たとえばIEEEなど)が多くのプロトコルを規定している。
コンピュータや通信インフラの進歩によって、遠隔地のコンピュータ同士がデータ通信を行うことが日常的になった。新しいプロトコルが開発されると、その試験にはプロトコルアナライザが活躍する。1970年代から2000年代頃までは、多くのデータ通信規格がつくられ、それぞれを検証するプロトコルアナライザは、通信計測器の花形だった。LANが広く普及した2000年代以降は、ソフトウェアによるプロトコル検証が主流になり、計測器(ハードウェア)は減少した(無線LANなどの特殊なバスアナライザは今でも現役)。
元来、プロトコルとは「共有されている手順」のことで、人間同士のやりとり(コニュニケーションのルール、考え方、儀典)だった。西洋の社交場に着ていく服装などの規定はプロトコルだった。人ではなく物に広がったのが、ここでいう通信プロトコルである。