プレシジョンLCRメータ
(precision LCR Meter)
キーサイト・テクノロジーの高性能LCRメータの品名。precisionの直訳は「精度、精密、分明」なので、「精密LCRメータ」とでもいうネーミング。4284A、E4980Aなどのモデルがある。2015年1月に高性能モデル4980Aの低価格版E4980ALを発表したり、従来のベンチトップからハンドヘルドにラインアップを広げたり、同社は業界標準の高性能機種から下位モデルまでラインアップしている。
日置電機は電子部品メーカの生産ライン用のLCRメータでシェアを高め、MHz帯域の上位モデルのLCRメータにラインアップを広げ、今では日本市場でキーサイト・テクノロジーと2分するLCRメータとなった。デジタルパワーメータも以前はクランプ式の安価なモデルは日置電機、標準器にもなる高精度モデルは横河電機(現横河計測)だったが、2社の棲み分けがなくなり、両社とも競合するモデルをつくるようになっている。日置電機の「市場ポテンシャルの大きい下位モデルから参入し上位モデルに広げる」製品戦略が伺える。同社にはプレシジョンと称するLCRメータはない。
「プレシジョン」は計測器の名称に良く使われるワードである。たとえば横河計測にはプレシジョンDCキャリブレータ 2553Aやプレシジョンパワースコープ PX8000などのモデルがある。テレビ・オーディオ測定器に分類されるオーディオアナライザの世界的ブランドに「オーディオプレシジョン」社(※)がある。プレシジョンを会社名にしている。「精密なオーディオ」とでもいうネーミングである。計測器事業のことをprecisionと表現する例もある。
※(Audio Percision) 長らく東陽テクニカが取り扱っていたが、現在はコーンズ・テクノロジー株式会社の電子システム部/通信計測チームが総代理店をしている。2020年現在)。

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