フレームレート
(frame rate)
動画で単位時間あたりに処理する画像(フレーム)の数の指標。画像の1枚をフレームやコマと呼ぶ。単位はfps(frames per second、フレーム/秒)や「コマ/秒」。フレームレートと「撮影速度」は同義。映像のサンプリング周波数のため、まれにHz(ヘルツ)が単位に使われる場合もある。
1秒間の動画を構成する画像の枚数なので、数値が高いと滑らかな動画、低いとカクカクした動画になる。人間の目は30fps程度の映像を見ているといわれる。防犯カメラは一時的な動作を確認するので3〜5fpsに設定されている。ゲームの指標にもなっていて、フレームレート(fps)が大きいほど映像のクオリティが高く感じられる。フレームレートと似た指標にリフレッシュレートがある。フレームレート(fps)はゲーム機やPC、TVなどの入力側の能力を示す指標で、リフレッシュレート(Hz)は映像を表示するモニタなどディスプレイ(出力側)の能力を示す。
落下や衝突などで物が破損する状況を撮影する、計測器である高速度カメラは10,000fps程度の性能がある(後述のTVやゲームとは数値が全く違う)。解像度(フルHDやVGAなど)によってフレームレートは変わるが、米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度(ハイエンド)で世界的にトップ(日本の総代理店は株式会社ノビテック)。それに次ぐ領域を国産のフォトロンやナックイメージテクノロジー(nac)がラインアップしている。1970年代に計測器のレンタル事業が始まった当初から、nac製品はレンタル商材としてラインアップされている。
低速域(1,000~5,000fps程度)も産業分野の機械挙動やスポーツ(野球のピッチャーやバッターのフォームの計測)など幅広く需要があり、国産の株式会社ディテクトの高速度カメラが売上を伸ばしている。このようにフレームレート(撮影速度、fps)はハイスピードカメラの最も基本的な仕様である。
用途別のフレームレートの目安は、5fps:防犯(監視)カメラ、24~30fps:映画、テレビ(日本)、Web会議、60fps:4K/8Kテレビ(日本)、120~240fps:スポーツ観戦、ゲームなど。FPS(First-person shooter、ファーストパーソン・シューティングゲーム)などは120fpsだとプレーヤは快適、240fpsあると大変に快適だといわれている。これらの用途は、計測器のハイスピードカメラとは数値が全く違う。一般的なカメラや映像のフレームレートの数値である。