フックチップ
(hook tip)
パッシブプローブなどのオシロスコープのプローブヘッドの先端についている、測定対象に接触、接続する部位。オシロスコープに標準添付されるプローブ(標準プローブ)は、納品時の状態は、プローブヘッドにフックチップが付いている。フックチップのさやの中にはかぎ型の2本の電極が収まっている。使用時はプローブヘッドを手で持ち、フックチップを指で操作して先端のフックを露出させ、対象物(電子部品の端子など)に引っ掛けて、固定(接続)する。
フックは鉤(かぎ)や鉤形のもの、の意味。何かをひっかけるときに使用することが多い。登山で使うカラビナなど。チップは「切れ端」、「小片」の意味から、サービスの対価に渡す小銭や、半導体デバイスのモールドされる前の状態など、広範な使い方をされる。フックチップは「フックが付いた小さいもの」という意味である。
メーカによっては「スプリング・フック」や「矢型チップ」と呼称している。フックチップにはスプリングが内蔵されているのでスプリング・フックである。矢型チップというとフックチップとは別の部品を指している場合もある。
信号の周波数が高くなる(広帯域、高速)とフックチップのインダクタンス
が無視できなくなるので使わないことが多い。フックチップをプローブヘッドから外すと、先端が細いピンになった端子が露出する。簡便に測定対象へ接触して、その状態を安定して維持するには工夫が必要になる。プローブを固定するスタンドなどが別売である。標準で付いているグランド・リードもインダクタンスを持っているので同様に使うことができない。高周波(目安は10GHz以上)の測定にはプロービングのノウハウがある。


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