バイアス
(bias)
日本語に訳すと「かたより」、「偏向」。電気工学ではたとえば「DCバイアスをかける」、というと「交流信号に直流を重畳(ちょうじょう)して、DC成分を付加する」ことを意味する。電圧や電流の値を高くすることを「かたよらせる」という意味で「バイアスをかける」と表現する。一般の会話でも偏向することをバイアスと呼んでいる。
LCRメータには「バイアスカレントソース(電流を重畳する電源、とでもいう意味)」、DCバイアステストフィクスチャなどの品名のアクセサリがある。
同じ「かたより」の意味のことばに「オフセット」(オシロスコープ)や「デビエーション」(無線)、「ポラリゼーション」(光測定器)などがあり、それぞれのカテゴリーの計測器に使われている。