計測関連用語集

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詳細説明

ハイスピードカメラ

読み方:

はいすぴーどかめら

カテゴリー:

#光学・視覚測定器

(high speed camera)
高速に変化する現象を撮影するための特殊なカメラ。別名:高速度カメラ。カメラの進歩に伴い、以前はフィルム式だったのが、現在はデジタル化している。自動車の衝撃試験でぶつかる瞬間の壊れ方や、電子機器の落下試験での破損の仕方など、用途は広い。
メーカは、国産で1958年創業のナックイメージテクノロジー(nac)が老舗。1970年代に計測器レンタル業が日本で始まった当時からレンタル商材になっていた。1970年代にムービーカメラをつくっていた国産メーカの株式会社フォトロン(Photron)はその後ハイスピードカメラでシェアを伸ばした(1990年代には横河電機のオシロスコープと協業した)。国内市場では上記2社がシェアを競っている。他には同じく国産の株式会社ディテクト、シナノケンシが低速域の製品をつくっている。

メーカとしては米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度の世界的トップブランドで、別格(ハイエンド)。日本の総代理店は株式会社ノビテック。それに次ぐ領域を国産のフォトロン、ナックイメージテクノロジーがラインアップしている。ディクトは2000年頃に低速域の製品で参入し、ラインアップを増やした。現在では低速域を独占している。同社の上位モデルは前述3社の下位モデルと基本仕様は同じでだが、3社はディテクトを「自社の主戦場ではない低速域のメーカ」と認識し、競合とは思っていない。ディクトのHSAシリーズは日本一安価な製品群といわれ、低速域で(仕様を十分に満たしつつ)価格を重視するユーザに人気である。シナノケンシはモータのメーカとして有名だが、生産ライン向けの低速域のハイスピードカメラに限定してつくっている。

参考用語
参考記事
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